いよいよ始まったB−1クライマックス。記念すべき一回戦はボムマスター、
蔵地と伊達男、瀬戸内の注目の一戦。序盤から鋭いタックルからのプレスで
瀬戸内をマットにたたきつける蔵地。4分早々に餅つきパワーボムを敢行。
これに対し瀬戸内は意地で高角度ライガーボムで応戦。ハイスパートな
試合展開に騒然となる中、蔵地が問答無用のボム5連発からのパワースラムで
瀬戸内の息の根を止めた。寡黙な男が確実に歩を進めた。
○蔵地英太(アルプロ) VS 瀬戸内ジョニー(ファイクラ)×
(8分57秒 パワースラム→片エビ固め)
岩下VS玲央
B−1クライマックス一回戦二試合目は、Impuct!!の天才、ジーニアス岩下対
ファイクラの若獅子、玲央。玲央の開幕に勢いの乗ったスピアーから元祖バック
ドロップを立て続けに浴びてしまう岩下。さらに雪崩式裏投げからランサルセと
玲央の必勝パターンを、2.9ギリギリで切り抜ける。
圧倒的な差にこれまでか…とその時、天才による急所攻撃がさく裂。
そこから天才エッジ(Rエッジ)、得意技のメキシカンエースクラッシャーへと
畳み込む岩下。玲央は旋回式ドクターボムや旋回式レオバスターで追い込むも
すべてリング際のため2どまり。天才の策に苦しめられる中、機転を利かせた
玲央がロープに振って中央で追突(スピアー)。そのままフォール勝ちを納めた。
トーナメント戦とは思えない死闘に客席から惜しみない拍手と歓声が送られた。
×岩下”ジーニアス”貴文(Impuct) VS ブクロ玲央(ファイクラ)○
(14分06秒 スピアー→背面式片エビ固め)
徳川VS軍鶏崎
B−1クライマックス一回戦三試合目は、EDOのボス徳川とアルプロの策士、
軍鶏崎の一戦。序盤から中盤にかけて徳川の延髄と軍鶏崎の電光石火が
交錯する中、徳川の頭突き連打で軍鶏崎が大流血。さらにウィン・ロウを
繰り出され2.9で切り抜けるが、徳川はさらに裏投げ、アトミックボム、
裏投げと怒涛のラッシュをみせる。軍鶏崎が絶体絶命のその時、
ローリング袈裟切りからマンハッタン、腕ひしぎで奇跡の逆転勝利を収めた。
×徳川康太(バサラ/EDO) VS 軍鶏崎杏司(アルプロ)○
(16分45秒 腕ひしぎ逆十字固め)
クルスVS浅草仮面
B−1クライマックス一回戦四試合目は、アルプロの最終兵器・クルスと
ファイクラの切り札・浅草仮面がお互いのプライドをぶつけ合う激しい試合となった。
クルスがタックルを基点に総合ムーブで攻め立てると浅草はヘッドロックからの
エルボー、投げからのスリーパーとプロレスムーブで応戦。お互いが引かない
状況の中、クルスが放ったドロップキックがカウンターで入り浅草は場外へ転落。
そこへクルスが場外での4点ポジション。場外で膝をマシンガンを浴びた浅草は
リングインするもクルスの打撃でダウン。そこへ後頭部膝蹴りを叩き込まれ
浅草仮面がタップアウト負けを喫した。
○ブラッド・クルス(アルプロ)) VS 浅草仮面(ファイクラ)×
(7分26秒 後頭部膝蹴り)
草薙VS前田
B−1クライマックス一回戦五試合目は、嵐丸Officeの大黒柱・草薙と
天下布武の傾奇者・前田の対決。
草薙の開幕ハンマーで前田がいきなりダウン、さらに3分台で投げ捨てボムを
食らうなどいきなりピンチを迎える。それに対し前田はロープワークを駆使し、
あてがいや延髄斬りで応戦。しかし草薙の勢いは止まらず、逆に投げ捨てボムや
ハーフネルソンを立て続けに浴びてしまう。さらに飛びつき腕ひしぎで前田の腕を
執拗に狙う草薙。これでもかとストロングスタイルを前田に見せつける。
前田は何度も2.9ギリギリで返すも、最後は投げっぱなしボムから
起こしてハーフネルソン、ダメだしの逆水平で3カウントを聞くこととなった。
○草薙嵐丸(アテナ/嵐丸Office) VS 前田慶次郎(バサラ/天下布武)×
(15分50秒 逆水平チョップ→片エビ固め)
須藤VSキラーX
B−1クライマックス一回戦六試合目は、Impuctの突貫小僧・須藤と
MWAからの刺客・キラーXの異次元対決となった。
Xのエルボー攻撃に須藤は苦戦するも頭突きで応戦。最初に必殺技を出したのはX。
アトミックボムズアウェイ(キングコングニー)を食らい須藤は前後不覚に。
さらに立て続けに振り抜きストレート2連発を浴び、まさかのリバースゴリー
スペシャルボムを食らいあわや3カウントといった場面を作り出してしまう。
しかし須藤は持ち前の根性で頭突きを連発。最後はトーキックから
引き起こしてのスピアーで逆転勝利を収めた。
○須藤真弓(Impuct) VS キラーX(MNA)○
(15分45秒 スピアー→体固め)
宮川VS乾
B−1クライマックス一回戦七試合目は、アテナの若きエース・宮川と
Impuctの豪腕・乾とのフレッシュ対決。
乾のアームサルトをことごとくDDTで切り返し、さらに飛びつき腕ひしぎで
ラリアット封じにでる。さらに串刺し式のシャイニング、スタガリンブローと
たたみかけ乾は劣勢。宮川の勝利は確実かと思われたその時、
カウンターのウェスタンラリアットが宮川の首に叩き込まれ、
まさかの逆転負けを喫した。優勝候補がまさかの一回戦脱落となる
波乱の試合となった。
×宮川三郎太(アテナ/フリー) VS 乾朋道(Impuct)○
(13分22秒 ウェスタンラリアート→両手押さえフォール)
バルバロッサVS土方
B−1クライマックス一回戦の最終戦となる八試合目は、アテナの真戦組総長・土方と
TNTの海凶戦士・バルバロッサ。土方が関節技で封じ込めようとするも、バルバロッサは
力にモノを言わせて反撃。強引にターボドロップからバッファロースリーパーにもっていく
暴れっぷりをみせる。バルバロッサは次々にシュミット式バックブリーカーを決めていったが、
土方の反撃のダイナマイトニーで宙に浮く巨体。
バルバロッサは、そのまま立ち上がることなくKO負けとなった。
×バルバロッサ・C(TNT) VS 土方歳弥(アテナ/真戦組)○
(7分32秒 K.O.勝ち)
B-1 2回戦
蔵地VS玲央
B−1二回戦の初戦は、アルプロ・蔵地とファイクラ・玲央の対決
序盤は第一試合を早く終わらせた蔵地が体力的に有利に進めていく。
タックルからのプレスや背後からの顔面パンチなど格闘重視の攻めを見せる。
しかし、なんとかバックを取った玲央は裏投げで反撃。パイルには裏投げ、
ブレーンバスターにはエクスプロイダーと奇跡的な反撃を見せる。
そして中央で旋回式レオバスター(サドンインパクトU)を敢行!
がっちりとフォールするが、蔵地はカウント2.9で返す。
さらに雪崩式エクスプロイダーにいくも阻止され、逆に元祖ボムでマットに
垂直に落とされる。しかし玲央の勢いは止まらず。
最後ははスピアーからの旋回Dボムで3カウントを奪った。
×蔵地英太(アルプロ) VS ブクロ玲央(ファイクラ)○
(8分44秒 旋回式ドクターボム→エビ固め)
軍鶏崎VSクルス
B−1二回戦の2戦目は、アルプロ・軍鶏崎とアルプロ・クルスの同門対決となった。
終始ブレーンバスターで攻勢をかける軍鶏崎に対し、クルスは膝蹴り主体で応戦。
さらにペティグリーから必殺のビック・ベン・ニードロップ(キングコングニー)を2連発、
ふらつくところに高速タックルから足4の字を決めてタップを奪った。
軍鶏崎得意の投げ>追撃>関節の得意のコンビネーションが見られず、
本領を発揮できないままクルスの軍門に下ってしまった。
×軍鶏崎杏司(アルプロ) VS ブラッド”ラッシュ”クルス(アルプロ)○
(12分53秒 足四の字固め)
草薙VS須藤
B−1二回戦の3戦目は、アテナの草薙とImpuct・須藤の両団体の
面子をかけた戦いとなった。
開幕は須藤が突貫ファイトを見せるも、キラーX戦のダメージが残っているのか
攻撃が続かず、草薙の反撃を受けてしまう。執拗な監獄固めに動きを止められた
須藤は、ベイダーハンマーの餌食に。さらにワイドボム、ワイルドボムホイップと
立て続けに食らい、最後は必殺のバーニング・ボンバー(ウェスタンラリアット)で
トドメをさされた。
○草薙嵐丸(アテナ/嵐丸Office) VS 須藤真弓(Impuct)×
(11分00秒 バーニング・ボンバー→片エビ固め)
乾VS土方
B−1二回戦の最後の試合4戦目は、Impuctの乾とアテナ・真戦組の
土方の対戦となった。
ブレーキの壊れたダンプカーのように土方とポストに叩きつけ、
ストンピングの速射砲を浴びせる乾。これに対し土方は、テイクダウンから
4点膝蹴り、逆さ釣りパンチとえげつない攻撃で応戦。
乾は土方をロープに振るも、土方はこれを拒否。
しかし、乾が3度目にロープにふると土方はリング中央へ引き寄せされる。
そこに乾の豪腕がさく裂!
一回戦の土方よりも早い6分台でのKO決着となった。
KOで勝ち上がったものがKOに泣く。劇的展開に場内は騒然となった。
○乾朋道(Impuct) VS 土方歳弥(アテナ/真戦組)×
(6分46秒 K.O.勝ち)
B-1 準決勝 玲央VSクルス
薄氷ながらも自力で勝ち進んできた
ファイクラ・玲央とその強さ故、
薬物疑惑さえあるアルプロの壊し屋
クルスとの戦いとなった。
クルスの必勝パターンのテイクダウン
からの4点膝蹴りを食らいつつも、タックルはうまくネックロックで
とらえる玲央。動揺したのかクルスは今まで見せることのなかった
裏拳を繰り出すも、玲央はこれをかわしフロントスープレックス。
しかし、クルスはクイックリターンで玲央よりも先にたちあがる
化け物ぶりをみせる。ポストにおいつめてストンピングしようが、
バックに回ってぶっこ抜きバックドロップしようがクルスはすっくと
立ち上がる。玲央はここまでか!と思ったその時、玲央のダイビング
エルボーを浴びるとクルスの動きが鈍り始める。チャンスと見た玲央は
ネックブリーカー、元祖バックドロップ、元祖ジャーマンとたてつづけに
あびせ、クルスはこれを2.9で返す。そこでトドメの旋回式レオバスターが
ジャストミート。復讐の獅子王が決勝進出を決めた。
○ブクロ玲央(ファイクラ) VS ブラッド”ラッシュ”クルス(アルプロ)×
(7分50秒 旋回式レオバスター→背面式片エビ固め)
B-1 準決勝
玲央VSクルス
ついに始まったB−1準決勝戦。薄氷ながらも自力で勝ち進んできた
ファイクラ・玲央とその強さ故、薬物疑惑さえあるアルプロの壊し屋クルス
との戦いとなった。クルスの必勝パターンのテイクダウンからの4点膝蹴り
を食らいつつも、タックルはうまくネックロックでとらえる玲央。
動揺したのかクルスは今まで見せることのなかった裏拳を繰り出すも、
玲央はこれをかわしフロントスープレックス。
しかし、クルスはクイックリターンで玲央よりも先にたちあがる怪物ぶりをみせる。
ポストにおいつめてストンピングしようが、バックに回ってぶっこ抜きバックドロップ
しようがクルスはすっくと立ち上がる。玲央はここまでか!と思ったその時、
玲央のダイビングエルボーを浴びるとクルスの動きが鈍り始める。
チャンスと見た玲央はネックブリーカー、元祖バックドロップ、元祖ジャーマンと
たてつづけにあびせ、クルスは防戦一方の展開に。そこでトドメの
旋回式レオバスターがジャストミート。復讐の獅子王が決勝進出を決めた。
○ブクロ玲央(ファイクラ) VS ブラッド”ラッシュ”クルス(アルプロ)×
(7分50秒 旋回式レオバスター→背面式片エビ固め)
草薙VS乾
もうひとつのB−1準決勝戦は、アテナの豪腕・草薙とImpuctの豪腕・
乾とのラリアット対決となった。
最初からボディスラム合戦となり、お互い意地の張り合いとなったが、
最初に必殺のラリアットを決めたのは草薙。これに対し乾はラリアットで
返すのかと思いきや、ロープに振ってのドロップキック。
そしてマシンガンストンピング(男色ナイトメアーのもの)で草薙を踏みつける。
草薙は起き上がるや袈裟切りチョップラッシュで反撃。
そのまま計4発豪腕を打ち込み、Impuctの荒馬をしとめた。
○草薙嵐丸(アテナ/嵐丸Office) VS 乾朋道(Impuct)×
(11分49秒 バーニング・ボンバー→片エビ固め)
B-1決勝戦
玲央VS草薙
5団体16名の過酷なトーナメントの中、決勝まで上り詰めたのは
ファイトクラブの獅子王・玲央とアテナ・嵐丸Officeの草薙。
試合は五分五分の状態の中、最後に玲央のボディプレスが決まるも
レフェリーは草薙との衝突で失神。
幻の3カウントとななった。息を吹き返した草薙は全身全霊の豪腕、
バーニング・ボンバーを玲央にあびせそのまま3カウントを逆に奪った。
これにより草薙が優勝の名誉とともに、現ヘビー級王者・虎太郎への
挑戦権を手にした。
×ブクロ玲央(ファイクラ) VS 草薙嵐丸(アテナ/嵐丸Office)○
(14分50秒 バーニング・ボンバー→片エビ固め)
またバサラB-1実行委員よりImpuctの乾選手に特別賞が手渡された。
特別賞は米俵と千両箱のほかに次回大会の対戦者指名権が与えられた。
〜B−1ジュニアヘビー級トーナメント〜
B-1Jr. 一回戦
ハマVSタカヤ
B−1Jr.記念すべき第一試合は、ファイクラのハマ ヒロトとアテナ
の蹴撃ファイター・相羽タカヤ。タカヤがファーストタッチから得意の
キックで攻め立てるも、ハマはソバットでこれに応戦。
逆にカウンターで入る場面もあり、タカヤが押される展開に。
さらにハマはスタイルズ・クラッシュを繰り出すが、タカヤはなんとか
2・9で返す。チャンスとみたハマは怒涛の逆さ押さえ込み3連発。
リング中央での押さえ込みにタカヤが根負けする結果となった。
○ハマヒロト(ファイクラ)VS 相羽タカヤ(アテナ)×
(10分04秒 逆さ押さえ込み)
鴉VS成宮
B−1Jr.の第二試合は、EDOのダークヒーロー血笑鴉とヘビー級
トーナメント優勝を果たした草薙の愛弟子・成宮との対決となった。
成宮の執拗なドラゴンスクリューに苦戦する鴉。一本背負いで
ペースを取り戻すが、成宮のハイキックラッシュ、コーナーポスト
ニールキックを浴びさらにピンチに。鴉はすかさず必殺の霞の小包
固めことミストクラッチを繰り出すも、成宮は2ではねかえす。
そこへ成宮のつきとばしハイキックが鴉の顔面にヒット。
そのまま押さえ込まれ危うく3カウントをとられそうになる。
なんと返した鴉は53歳からデ・ミ・ノビアにいくもカウントは2.9。
そこで繰り出したミストクラッチがズバリ決まり、逆転勝利となった。
○血笑鴉(バサラ/EDO)VS 成宮一也(アテナ/嵐丸Office)×
(11分40秒 ミストクラッチ)
北山VS沢城
B−1Jr.の第三試合は、ファイクラの金色スター・北山とImpuctの
ブリザード戦士・沢城との対決となった。
沢城は得意の捻りスパインやDDTで攻め立てるも、北山は丸め込みで
たくみに切り返す。そして反撃のみちのくドライバーから戦いは激化。
北山はブリザードスープレックスやエクスプロイダーを次々と繰り出す。
これに対し北山は必殺の金角式顔面砕き(大旋回DDT)をくりだすが、
沢城も負けじとブリザードドライバー(フィッシャーマンDDT)で応戦。
これを2.9で返した北山はみちのくドライバーで反撃。沢城の頭が
リングに突き刺さるような形になり、そのままピンフォール勝ちとなった。
○北山金角(ファイトクラブ) VS 沢城涼(Impuct!!)
(14分23秒 みちのくドライバーU→片エビ固め)
イフリートVSコウモリ
B−1Jr.の第四試合は、アルプロの覆面戦士イフリートとEDOの怪鳥・
コウモリとなった。
試合はイフリートの一方的な展開となり、5分台で必殺のヘルファイア
(スーパーラナ)が決まり、コウモリは早くも3カウントを取られそうになる。
さらにイフリートの猛攻はとどまる事を知らず、ロープに振ってからバックに
まわり、カウンター式イラプションを決め、圧倒的勝利を収めた。
○ジ・イフリート(アルプロ)VS コウモリ(バサラ/EDO)×
(9分31秒 ボルケーノ・イラプション)
室田VS田仲
B−1Jr.の第五試合は極東の旋風・室田とヤングサムライ杯優勝者・田仲
の注目の一戦となった。
序盤から父親譲りのセウワキックを決め軽快なすべりだしを見せる田仲に対し、
室田はバッファロスリーパーでじっくりと攻める。田仲は室田を場外に落とし、
そのままトペ・コンヒーローを決める。しかし、釘バットを手にした田仲は
場外で室田を血祭りにあげ、さらにリング内でタックルにきた室田にカウンターの一撃。
バットを振り回す田仲に対しレフェリーは反則カウントをとった。
まさかの反則負けという結果に、アプルロのセコンドはもちろん、
BASARAオーナーの上杉氏も頭をかかえることになった。
○室田玲路(Impuct!!)VS 田仲丈一(アルプロ)×
(7分33秒 反則勝ち)
カリブVS内藤
B−1Jr.の第六試合は足狩り海賊・カリブACとImpuctの元気印・内藤との
一戦となった。ちなみにTNTのオーナーは内藤氏(TNTのN)が内藤という
レスラーと対戦するという奇妙な展開にTNTマニア注目の一戦でもあった。
カリブACの足殺しに苦戦すると予想されたが、内藤も得意の足殺しで応戦。
ロードロップキックと裏関節蹴りが交錯する展開となった。
そして内藤はリバースカナディアンから裏アキレス腱固め、リバース河津掛け
からバックドロップホールドといった流れるような連携を見せていくが、
カリブACに読まれてしまい急所蹴りを何度も食らってしまった。
そして場外に落とされカリブACのトペ・スイシーダが直撃。内藤は場外で
フランケンに捕らえようとするもパワーボムでマットの上にたたきつけられてしまう。
最後はリング内でライガーボムで決着。序盤のリードを盛り返されて、
内藤の逆転負けとなった。試合後立ち上がった内藤に追い討ちのロードロップキック。
カリブの脅威が次回も続くのか!?
○カリブAC(TNT)VS 内藤慎太郎(Impuct!!)×
(13分30秒 ライガーボム→エビ固め)
沖田VS IKALI
B−1Jr.の第七試合はアテナの真戦組所属の天才・沖田とアルプロ
の音速ファンタジスタ・IKALIとのエース対決となった。
沖田のテイクダウンから逆さ吊りパンチに対し、IKALIは走り込みを多用した
立体的な攻めをみせる。IKALIの飛び膝蹴りをかわし膝十字、対角線ハンマー
スルーをサマーソルトで切り返すなど、ただのシューターではないところをみせる沖田。
そしてIKALIは沖田のマウントをエビ固めで丸め込み、ダウンしたところに隙あらば
ラウンディングボディプレスを浴びせかける。どちらが勝ってもおかしくない状況の中、
IKALIのミドルキックで沖田がダウン。IKALIはアピールからロープへ走りこみフランケン。
沖田はそのまま3カウントを奪われてしまった。
×沖田蒼司(アテナ/真戦組)VS IKALI(アルプロ)○
(11分26秒 フランケンシュタイナー)
尾張VS 森
B−1Jr.の最終戦・第八試合はファイクラの魔術師・尾張とBASARA
のチーム天下布武の流星・森の対決となった。
森がジャーべ主体で攻めると、尾張はマシンガンチョップ主体の打撃で応戦。
そして激しいバックの取り合いへと展開した。バックの取り合いから森がまさかの
リバースフランケンを敢行。尾張はリングにまっ逆さまに突き刺さるが、
すぐに立ち上がりポストにたたきつけてのラリアッ。そして背後をとって
バックドロップと流れるような連携をみせる。これに対し森も対角線へ尾張をふって
スペースローリングエルボーにいくが、尾張に見切られ自爆。
逆に追撃のラウンディングボディプレスを浴びてしまう。
森はハイブリッジジャーマン、マンモスバスターを繰り出すが途切れ途切れに
なってしまい、尾張からフォールを奪えず。
尾張はトルベジーノからの飛龍裸締の連携を何度も繰り出す。
落いつめられた森は切り札のサイドワインダー(エメフロ)を繰り出すも
尾張はこれを2・9で返す。尾張がボディスラムから会心のラウンディングを出すが
森は2・9で何とか返し、2度目のサイドワインダー。振り子式カッターから
ミステリアス・ラナにつなぎなんとか勝利を収めた。両者の死闘に会場からは
惜しみない拍手が送られた。
×尾張元気(ファイトクラブ)VS 森乱馬(バサラ/天下布武)○
(13分51秒 ミステリアス・ラナ)
B-1Jr. 二回戦
ハマVS鴉
B−1Jr.の二回戦・第1試合はファイクラのハマとEDOの鴉との
対決となった。お互いが逆さ押さえ込みを得意とする業師対決でもある。
序盤は首投げや一本背負いなどの柔道殺法でハマを投げる鴉。
ハマはリバースDDTや前転キャメルなどトリッキーな技で応戦する。
最初に一手を打ったのは鴉。山嵐(スクリュースラム)でハマを場外に
落とし、イスで一撃。しかしハマのステップキックで反撃され、
リングに戻ると旋回式スタナーの餌食になってしまう。さらにハマは
スタイルズ・クラッシュを敢行。シザースキックからポストへ上り
中指を突きたててから、ダイビングネックブリーカーと攻め立てる。
これにより動きの止まった鴉は山嵐から延髄、山嵐へとつなぎ、
グロッキーのハマにトドメの延髄!…ということころでまさかの空振り。
息を吹き返したハマが流れるように逆さ押さえ込みを決め、
一回戦に続き逆さ押さえ込みで勝ち上がった。
○ハマヒロト(ファイクラ)VS 血笑鴉(バサラ/EDO)×
(14分07秒 逆さ押さえ込み)
北山VSイフリート
B−1Jr.の二回戦・第2試合はファイクラの金角とアルプロの
イフリートとの対決となった。
一回戦の試合時間からしてイフリート優勢に思われたが、
金角がソバットと多用しペースを握る展開となった。
そして浴びせ蹴りからみちのくドライバーを流れるように決め、
あわやの場面を作り出す。攻めあぐねいたイフリートだったが、
キー・クラッシャーを強引に決めると、デジャブにスーパーラナ、
ぶっこぬきバックドロップと一気にペースを取り戻す。そして金角の
蹴り足をキャッチしてのアキレス腱固めはレフェリーが3度も
ギブアップ確認をするほどの執拗さだった。最後はイフリートが
リング中央で堂々のピン。金角はペースを握ったものの
必殺技を出せずに逆転負けする、作戦ミスに泣く結果となった。
×北山金角(ファイトクラブ) VS ジ・イフリート(アルプロ)○
(11分59秒 キー・クラッシャー→片エビ固め)
室田VSカリブ
B−1Jr.の二回戦・第3試合はImpuctの室田とTNTのカリブと
の対決となった。
一回戦の流血のダメージが気になる室田だったが、カリブはそこに
ナックルパートを打ち込み、ロープに振ってからの頭突き。
これにより室田の傷口が開き大流血。
追い討ちをかけるように関節蹴りやロードロップキックで足殺しにでる。
そしてカリブのライガーボムでカウントは早くも2.9。
絶体絶命と思われたが室田は渾身のマシンガンチョップで反撃。
風車式バックブリーカーからボディプレス。ラリアットを叩き込んでいく。
しかし室田の反撃はここまで。B1初公開のワールードツアースリリングバージョン
(スパイラルボム)2連発でカリブが三回戦進出となった。
×室田玲路(Impuct!!) VS カリブAC(TNT)○
(12分45秒 ワールドツアー スリリングバージョン→エビ固め)
IKALI VS森
B−1Jr.の二回戦の最後は、アルプロのIKALIと天下布武の森との
優勝候補同士の対決となった。
試合は近年まれにみる読み合いが繰り広げられた。相手の技を
避けては反撃、空振りをさそって反撃と一瞬の油断も許されない展開が続く。
IKALIの対角線攻撃をかわして、森はソバットからすばやくマヒストラル。
飛び膝はろかフランケンすらかわす森に対し、組み付いての打撃で応戦する
IKALI。最後はIKALIが森とロープ際でもつれた隙をついて電光石化の高速月面で
準決勝進出の切符を手に入れた。
○IKALI(アルプロ)VS 森乱馬(バサラ/天下布武)×
(13分20秒 ラウンディング・ボディプレス→体固め)
B-1Jr.準決勝
ハマVSイフリート
B−1Jr.準決勝は、ファイクラのハマとアルプロのイフリートの対決。
ハマの逆さ押さえ込みが決まるか注目の一戦となった。
序盤のバックの取り合いから巧みに裏DDTを決めリードするハマ。
さらに旋回式スタナー、スクリュースラム4連発と果敢に繰り出すハマに対し、
輪廻転生、スワンダイブ・ラナとS級の飛び技を次々とくりだすイフリート。
さらに必殺のヘルファイア、雪崩式場外フランケンを繰り出しハマは絶体絶命の
連続。しかしハマはねばりにねばりシザースキックからスワンダイブミサイル
キックにいったところで、イフリートがそれを受け流すように丸め込む。
これがズバリと決まり決勝進出の切符を手にした。
×ハマヒロト(ファイクラ) VS ジ・イフリート(アルプロ)○
(13分33秒 木戸クラッチ)
カリブVS IKALI
これでB−1Jr.決勝進出者が決まる準決勝2回戦。
足殺しのカリブACと脚力が自慢のIKALIという興味深い一戦となった。
縦横無尽にリングを使った攻撃を見せるIKALIに対し、足攻撃や
ラフ殺法で反撃するカリブ。IKALIが元祖フランケンから流れるように
ラウンディングボディプレスを決めるが、カリブは2.9で返すやいなや
ロードップキック。油断できない状況に両者にらみあうが、
そこにIKALIの二段蹴りがカウンター気味にさく裂。そのままフォール勝ちを奪った。
×カリブAC(TNT)VS IKALI(アルプロ)○
(9分38秒 二段蹴り→片エビ固め)
B-1Jr.決勝戦「アルプロ頂上決戦」
イフリートVS IKALI
最終戦となる日がやってきた。4団体16名のトーナメントの中、
決勝まで勝ち上がってきたのはアルプロのイフリートとIKALI。
序盤はIKALIのランニングニーやアンクルホールドに苦戦したイフリートだったが、
DDTや腕ひしぎで確実に反撃。次々とフォールを奪っていったフランケンを仕掛けかれるも、
これをクリアー。キー・クラッシャーで逆にフォールを狙っていく。
IKALIのターンバックオクラホマスタンピートを2.9で返して、そのままキド・クラッチで2.9に
追い込むなど一進一退の攻防が続く。しかし、その戦いにピリオドを打ったのは、やはり今回も
IKALIのフランケンシュタイナー。見事、IKALIが優勝を果たした。
×ジ・イフリート(アルプロ)VS IKALI(アルプロ)○
(16分59秒 元祖フランケンシュタイナー→片エビ固め)
ヘビーとジュニアのトーナメントが終わって両トーナメントの優勝者、嵐丸Office・草薙選手と、
アルプロ・IKALI選手がリングに上がり、優勝セレモニーとインタビューが行われた。
草薙:「素直にうれしい!」
…素直に優勝できてうれしい!これ(左腕を見ながら)信じてやってきて良かった。
でも、今回はトーナメントって舞台に助けられた部分も大きい。
玲央選手とは万全な形でやっていたらどうなっていたかわからない。
他の選手に関しても一緒。そういう中でオレが一番恩恵を受けたんだと思う。
でも、このトーナメントを優勝したのだから、この腕に全てを賭けてタイトルに挑戦させてもらうよ!
IKALI:「龍太郎選手よ、待っていろ!」
素直に優勝出来て嬉しいです。ここまで来るのは決してイージーではなかったので、
余計この勝利は嬉しいですね。イフリートと共にアルプロのジュニアのレベルの
高さというものを誇示できたのではないでしょうか。まあ丈一のやつはポカしやがりましたが(笑)
(タイトルマッチの事について聞かれ)…とりあえず、龍太郎選手にベルトを磨いて
待っていてくれと伝えておいてください。今日はありがとうございました!
またB−1特別賞として賞品を受け取りにリングに上がったImpuct・乾選手は、
対戦者指名権のこのになるやいなや、インタビュー用のマイクでおもむろにアピール。
「もう1人の乾選手、でてこーーい!」
その呼びかけに反応してリングに上がった一人のレスラー。
それはアルプロ勢のセコンドとしてきていた、アルプロのエース・乾選手。
2人はいくつか言葉を交わし、最後はImpuct・乾選手はもう1人の乾に対し
ロングホーンでアピール。アルプロ・乾選手はニヤリと笑うとリングを後にした。
これを受けて、バサラの上杉オーナーは次期大会の3つのカードを発表。
〜天下統一級タイトルマッチ〜
豊後虎太郎(BPN5) VS 草薙嵐丸(アテナ/嵐丸Office)
〜小覇王Jrタイトルマッチ〜
豊後龍太郎(BPN5) VS IKALI(アルティメットプロレスリング)
〜キング・オブ・ザ・クローズライン〜
乾 鷲雄(アルティメットプロレスリング) VS 乾 朋道(Impuct!!)
残りのカードは後日改めて発表されるとのこと。